モバイルバッテリーや充電器は、今は種類も非常に多く、いろんな機能があります。
でも、量販店や通販サイトでいくつか見比べても、「結局どれを買えばいいのか分からない!」って事はありませんか?
このページを見ている方の中にも、
- W(ワット)A(アンペア)V(ボルト)ってよく出てくるけど、イマイチよく分からない!
- いくつか候補は決まったけど、結局どれが一番充電時間が短いの?
- 「USB PD」や「Quick Charge」といった規格の違いは?
という方は多いのではないでしょうか?
このページでは、スマホ・iPhoneでモバイルバッテリーや充電器を選ぶ時に確認したいポイントや、「W(ワット)・V(ボルト)・A(アンペア)」の概要、USB-PDとQuick Chargeの規格について分かりやすく解説しています。
1.W(ワット)・A(アンペア)・V(ボルト)ってそもそも何?
量販店や通販サイトでモバイルバッテリーや充電器、ケーブルを調べると、よく「最大〇〇ワット(W)出力」や「〇〇アンペア(A)出力に対応」という文言が出てきますよね。
まずはW(ワット)・A(アンペア)・V(ボルト)の役割をさらっと確認しておきましょう!
W(ワット) | 消費電力 ⇒ 選ぶときはワット数(W)が大きい製品がオススメ! |
A(アンペア) | 電流=電気の流れる量 |
V(ボルト) | 電圧=電気を押し出す力 |
これらの単位は、家電製品のラベルにも記載されています。電力契約にはアンペア(A)という単位も使われていますね。
ついでに以下の計算式も覚えておきましょう!
ワット数(W)だけでも覚えておくと、量販店やAmazonで製品を比較・検討するときに役立ちます!製品にワット数が記載されてないことがあるので、そういう時は自分で計算してみましょう。
2.モバイルバッテリー・充電器を購入するときはココをチェック!
その1:ワット数が高いものを選ぶ
電流が大きいほど流れる量が多くなります。例えば、出力が「5V・1A」の充電器と「5V・2.4A」の充電器を比較すると、アンペア数の大きい後者の方が供給される電力は大きいですね。
ただ、電流の大小で比較するだけでなく、電圧も大きくないと急速充電にならないことが多いです。電圧が低いと電気を押し出す力が弱くなるため、電気の流れがゆっくりになってしまいます。
出力が「5V・3A」の充電器と「9V・2A」の充電器だと、どちらが充電速度が早いか少し分かりづらいですね。アンペア数(A)だけを比較すると後者の方が上ですが、供給される電力はどちらが上か計算してみましょう。
- 5 × 3=15(W)
- 9 × 2=18(W)
計算してみると、「9V・2A」の方が供給される電力は高いということになります。
そのため、急速充電に対応した充電器を選ぶときは、まずはワット数を比較して高いものを選択し、その上で、自分が使っている機種がその充電器に対応しているかどうかを確認しましょう!
その2:自社のメーカー名をタイトルに含んでいないものは避ける
「モバイルバッテリー」や「充電器」のカテゴリは、Amazonで調べると結構な確率で粗悪品が出てくるジャンルです。
Amazonなどの通販サイトで検索したときに気を付けたいポイントは2つ。
- タイトルに自社のメーカー名・社名が含まれていないもの
- タイトルに「2020年最新型」や「令和最新版」といった謎ワードが含まれているもの
これらの製品を避けるだけで、ハズレを掴む確率はかなり少なくなります!
その3.USB PD・Quick Charge の規格の違いは?
USB PDは「USB Power Delivery」の略で、規格上では最大100Wの給電が可能です。一般的な5W出力(5V・1A)の充電器と比較すると約20倍とかなり高出力ですが、あくまでも規格上の話。
実際に販売されているものはだいたい18W~30W出力のものが主流です。それでも従来の5Wと比較すると、約3~6倍も出力が大きいので、かなり早く充電が可能です。
Quick ChargeはQualcomm社が開発した急速充電の規格です。そのため、Qualcomm社のチップ(Snapdragon)を搭載している機種が対応機種になります(正確な対応機種の情報はQualcomm社の対応機種一覧をチェック!)。
Quick Charge1.0~3.0はUSB PDとの互換性がありません。Quick Charge 4/4+はUSB PDとの互換性があります。
実際に急速充電をする際には、以下の3つが揃って初めて急速充電ができます。
- 急速充電(USB PDやQuick Charge)の規格に対応したスマホ・iPhone
- 急速充電に対応したケーブル
- 急速充電に対応した充電器・モバイルバッテリー
このうちどれか一つでも欠けると急速充電はできません。
モバイルバッテリーおすすめ3選!
1.Anker PowerCore Slim 10000
個人的にバッテリー容量は、5000mAhだとちょっと心細いし、20000mAhになるとちょっと重いので、よく10000mAhのものを使っています。
10000mAhのモデルの中でもこの製品はかなりスリムな設計で、約1.4cmと薄く、iPhone XS・11 Proと同じサイズ感なので持ち運びに非常に便利。
iPhoneやAndroidスマートフォンが約2回満充電できるので、とりあえずモバイルバッテリーがほしい人にもおすすめ!
2.Anker PowerCore Essential 20000 PD
20000mAhと大容量で、最大18W出力なので急速充電も可能!USB-C-USB-Cケーブルが付属しているので、USB-C端子のAndroidスマホを使っている方はケーブルを別途用意しなくてOK!
20000mAhの容量があれば、万が一の非常時も安心です。
3.エレコム DE-C09L-3200WF
スマホを約1回分充電できる超小型サイズ。筒型で重さが約72gと非常にコンパクトです。バッテリー残量がLEDランプで簡単にチェックできたり、最大出力2.1Aで急速充電もでき、コンパクトな割に機能がしっかりしています。何より見た目が可愛いです。
とにかくコンパクトなモバイルバッテリーをお探しの方におすすめ!
充電器おすすめ2選!
1.Anker PowerPort Atom III Slim
シリコン半導体に代わり、窒化ガリウム「GaN」を採用することで、最大30W出力にも関わらず約57g・薄さが約1.6cmと超小型サイズになっています。
出典:Amazon.co.jp
コンセントのプラグも折り畳めるので、持ち運びにもかなり便利です!ポートは1つしかないですが、同時に複数の機器を充電することがほとんどないのでこちらを愛用しています。
コンセント部分は折り畳めませんが、iPhoneの充電器っぽい形がほしい人は以下の充電器がおすすめ!
こちらも30W出力の充電器でコンパクトなので、普段使いや持ち運びに便利です!
2.Anker PowerPort Atom PD 2
USB-Cポートが2つ搭載された急速充電器。1ポート・2ポート利用時いずれも最大60Wの高出力が可能。
自宅でiPhone・iPadを同時に急速充電できるので重宝しています!
スマホとMacBookなどのノートPCを同時に充電することもできるので、旅行の際もこれ1つあれば充分です。
「従来のUSB-A端子が一つほしい!」という方は、以下のAnker PowerPort Atom IIIがおすすめ!
こちらの製品は、USB-Cが最大45W出力、USB-Aは最大15W出力で同時に利用ができます。
さいごに
モバイルバッテリーや充電器は似たような製品が多いですが、性能差が大きく異なるので、購入する時はこのページを参考に探してみて下さい!
急速充電に対応したものを探す場合は、まずはワット数の高い製品を中心に探してみましょう!
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